工 事 方 法

 

表層改良工事(浅層混合処理工法)

<<工事概要>>

 一般的に住宅地における軟弱地盤は、盛土部分の転圧不足や締固め不足による
 ものが多く、ある
い は盛土材の土質が不適切であったり、転石・砕石・瓦礫等が
 埋められている場合も見受けられ
ます。地盤によっては含水 比が高く、さらに有
  機質が多量に含まれていたり、ヘドロが含まれて
い る場合もあ ります。 

 これらの成分は含水比・気体比ともに高くまた比重も軽いため、「粒子間の結 合
 を化学的に進め
て 比重を高める」ことが改良の基本的な方向性となります。

 このような軟弱地盤の表層における改良工法として、ある一定の深さを固結化 し、
 載荷重に耐え
う る地盤として改良する工法です。

 軟弱な土質にセメント系固化材を強制混合・攪拌して転圧を行い、改良材の持 つ
 水和性・硬化反
応 を利用して土質の安定処理を行います。

 

<<工事フロー>>

 @ 調査データを基に設計された所定の深度まで掘削を行い、地盤面を目視確認す

     る。

 A セメント系固化材を、粉塵飛散に注意しながら投入する。(住宅密集地あるい

     は、近隣からのクレーム発生が想定されるような現場の場合では、低粉塵型固

     化材をご推奨します。)

 B 掘削した土砂と投入されたセメント系固化材を、十分に混合・攪拌を行いす。

 C 混合・攪拌後に、50cm程度毎に十分な転圧を行います。(改良深度が1.0mの場

     合、2層に分けて転圧を行います。)

 

 
 
湿式柱状改良工事(深層混合処理工法)
 
<<工事概要>>
  オーガーマシンのロッド・中間振れ止め・先端ビットを地盤垂直方向に上下出来
 る様に設け、オーガーマシンにより、ビットを回転しな がら掘進し、スラリー状
 の固化材をビット先端部より注入しながら、ビット上部 の攪拌翼により攪拌し、
 改良体を造成する工法です。
 
<<工事フロー>>
 @ オーガーマシンを据え付け、先端ビット を所定のコラム芯にセットします。
 A セメントスラリーが、オーバーフローし ないように先端ビットにて、土抜きを
     行います。
 B 先端ビットより、セメントスラリーを注入しながら、調査データを基に設計さ
     れた、所定の深度まで掘削を行います。 
 C 所定の深度に近づくにつれ、回転トルク が上昇するのを管理装置にて確認を行
     います。
 D オーガーを引き上げながら、攪拌翼にて 地中の土砂とセメントスラリーを混合
     攪拌します。
 E 打設終了後、コラム頭部を所定のレベルにて、測量機を使用しながらコラム頭
     部処理(成形)を行います。
 
 
 
小口径鋼管杭工事
 
<<工事概要>>
 地耐力の不足している地盤に基礎 杭を施工して、建築構造物の沈下を未然に防ぎ
 ます
。杭材には、小口径(φ101.6〜300mm多種類の口径を装備)の一般構造用炭
 素鋼鋼材または配管用炭素鋼鋼材を用いて、地盤条件に応じた杭径・杭長の選択
 が可能です。主な打ち込み・埋設方法としては、回転圧入式が多く採用されてい
 ます。また、重機の進入が不可能な現場では、人力と小型機での打ち込みも行え
 ます。
 
<<工事フロー>>

 @ 鋼管杭をオーガーに接続します。

 A 杭先端を杭芯に合わせてセットする。

 B 杭の鉛直性を確認しながら、所定の深度まで削孔圧入を行います。

 C 地盤調査データと設計深度を確認し、オーガートルク値の確認及び目視にて
   確認を行います。

 D 打設終了後、杭頭部を所定のレベルにて、測量機を使用しながら杭頭部処理(カ

   ット)を行います。

 

 
 
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