調 査 方 法

 

スクリューウエイト貫入試験(SWS試験)

 

<<試験概要>>

 スクリューウエイト貫入試験機を用いて、原位置における土の貫入 抵抗を測

 定し、その硬軟または締 り具合、或いは土層の構成を判定する試験に適用します。

 

<<試験方法>>

 @ 長さ0.80mのロッド先端にスクリューポイントを取り付け、調査地点上鉛直に

   立てて支える。

 A このままでロッドが地中に貫入するかどうかを確かめ、貫入する場合は荷重に

     対する貫入量を測定し、貫入しない場合は荷重を順次載荷し、(荷重段階50N、

     150N、250N、500N、750N、1kN)、途 中貫入する場合は荷重に対する貫入量を記

     し、その 操作を繰り返す。

 B 載荷重が1kN(100kg)で、ロッドの貫入が止まった場合には、次のロッドの目盛

     線(25cm)まで貫入させるのに要する半回転数を記録 する。

 C 測定終了後、載荷荷重を取り除き、貫入した全ロッドを引き抜き、ロッド本

   数、及びスクリュー ポイントの異常の有無を調べる。

 

           
 
 
表面波探査法(レイリー波探査)
 
<<試験概要>>
  表面波探査は、物理探査の一種です。地震や振動は、実体波と表面波に分類されま
 す。地震や地盤面を打撃することによって発生する 表面波は、硬い土質程早く伝わ
 り、逆に軟らかい土質では遅く伝わる性質がありま す。表面波探査は、この性質を
 応用して、地盤の速度構造を測定し、支持力 qa(kN/m2)と沈下量S(mm)を求めます。
 
<<試験方法>>
 @ 地面に起振機を設置して、地盤を上下に振動させ表面波(小規模な地震)を発生
     させます。同時にに、二つの検出器(加速度センサー A,B)を設置し、地中を伝わ
     る表面波の速度を計測します。
 A 起振機から発生した表面波は、検出器A,Bの順番に伝わります。検出器Aに到達
     した時間と検出器Bに到達した時間との差(遅れ時間)か ら、検出器A、B間を伝わ
     る表面波速度(=距離/時間)を計算します。
 B 表面波は、周波数(振動数)によって、伝わる深さが変わる性質を持っていま
     す。高い周波数の表面波では浅い部分を、低い周波数の表 面波は深い部分まで
     伝わります。
 C 表面波探査は、コンピュータの制御により、起振機の周波数(振動数)を細かく
     変化させて測定します。このようにして、深度方向の地盤 の速度情報(硬軟)を
     細かく収集します。
 D 試験の結果、測定位置毎に地盤の硬軟、境界深度が得られます。この結果か
     ら、支持力と沈下量を算出します。
 
 
 
標準貫入試験(ボーリング調査)
 
<<試験概要>>
 標準貫入試験は、 (JIS A 1219)に規定される地盤の工学的性質(N値)及び試料を求
  めるために行われる試験です。
 
<<試験方法>>

 本試験は、あらかじめ所定の深度まで掘進したボーリング孔を利 用して行われま

 す。

 質量63.5kg±0.5kgのハンマー(通称:モンケン)を 76cm±1cmの高さから自由落下さ

 せてボーリングロッド頭部に取り付けたノッキイングヘッドを打 撃し、ボーリング

 ロッドの先端に取り付けられた標準貫入試験用サンプラーを規定 貫入量である30cm

 打ち込むのに要する打撃回数(=N値)を求める。

 

 
                       
 
 
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